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理工学部の化学について

2016.03.17 更新

理工学部の化学について

化学


化学の問題は超難問と呼ばれるような問題はないが、広範囲から出題され、分量も多いことからも決して易しいとはいえない。なので、基礎を徹底した学習が必要である。全体としては、理論化学からの出題の割合が高く、一見無機化学や有機化学からの出題に見えるものでも理論化学の理解なしには正解を導けない問題も多数含まれる。このことからも単に知識を増やすより思考力をつけることが必要となる。


実験に関する設問が必ず出題されるが、よく練られた良問である。本来、実験は何らかの目的が明確にあるのだが、その目的を十分に理解していないと実験操作の意味が分からなくなる。日頃の実験、問題演習で扱う実験については常にその実験の意味を考えながら学習する必要がある。

毎年少しずつ出題形式が変わってきている。選択肢から選んで記号で答える形式の問題が減り、完全な反応式を書かせたり、実験装置の略図やグラフを書かせたり、20文字以内の文章で答えさせたりと記述の部分の割合が増えている。この記述問題を完璧にとっていかないと合格はおぼつかない。日頃の学習から基本的な事項を幅広く理解する必要がある。


上に述べた記述式の設問でも単に説明せよという問題ではなく、20文字以内や一行といった条件付きで解答する問題も最近増えている。ここで正解を得るためには適切な化学用語を適切に用いて論理的な文章を書くことが要求されている。



1基礎事項は徹底して覚える

問題は解いていく上での土台作りをしなければならない。この部分では過去問を扱うのではなく、センター試験の過去問で十分である。時間を1時間ではなく、40分や30分など時間を制限して何も見ずに解く。その後、答え合わせをして間違った箇所は解答を見るのでなく、参考書や図説などの資料を見て自分で解答を導く。そして、答え合わせをする。この繰り返しで全問理解する。多くの問題を解くことで安定して90〜100点ほどの点数を得られるまでやり続ける。そうすれば大体の基礎力はついているはずである。出来れば最初の方はその解答と訂正を私に見せてほしい。添削をしてほしい人はぜひ。

2実験問題は積極的に問題演習する

先ほども述べたように実験に関する問題は必ず出題される。実験の流れやその行程をする理由をはっきりさせ、実験結果と理論値を比較しじっくり考察をすべきである。「理解と得点を取るポイントの掌握」これを求められる差のつく分野。

3過去問はたくさん解く

1で基礎がだいたいついてきたら、どんどん過去問を解いていく。過去問を解く際も時間を設定し、本番と同じような解答作りをするといい。受験にあたっていろいろな大学の過去問を解くことも重要だが、早稲田のみに焦点をあて解くことで自然と問題に慣れ、本番問題展開がだいたい分かり、楽に解くことが出来る。合格塾ではあるていど早い段階から無理なく早大過去問20年分を諸君に叩き込んでいく。過去問への習熟、つまり「慣れ」は必要である。自信がついてきたあたりで解答も見せてくれれば添削を行う。